接触確認アプリCOCOAの不具合に関するSEの見解

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新型コロナウィルス感染防止の切り札とされていた、接触確認アプリ「COCOA」ですが、重大な不具合があったことが判明しました。

これは以下、厚労省からの発表

"このたび、Androidをお使いの方について、9月末より、アプリ利用者との接触通知が到達していないことが判明いたしました。このアプリを御利用いただいている多くの国民の皆様の信頼を損ねることになり深くお詫び申しあげます。厚生労働省としては、2月中旬までに障害を解消すべく取り組むとともに、品質管理を徹底いたします。引き続き国民の皆様に広く安心して本アプリを御利用いただけるよう、しっかり取り組んでまいります。"

上記の発表を受けてまず思ったことは、「え、試験しなかったの?」です。

一般的にIT業界では、開発された物は必ず試験工程を経て納品されます。

これは、小規模な開発でも大規模な開発でも同様です。

が、大規模開発のほうがよりしっかりした試験を実施するのは言うまでもありません。。。

試験の実施項目

今回のアプリケーション開発では、政府から開発ベンダへ3億弱のお金が支払われていたことから、「大規模開発」に分類されます。

そのため、

・アプリが正常に動作するか?

の試験はもちろん、

・高負荷なアクセスにも耐えられるか?

・間違った使い方してもそれを想定した作りになっているか?

・主要な端末のバージョンで動作するか?

など、さまざまな試験を試験チームを組んで実施します。

しかし、今回の不具合を見ると、かなり初歩的な段階で止まっていることから、"様々な試験"の前段階の、「アプリが正常に動作するか?」試験すら行ってなさそうです。

現場で何が起きたのか?

実際に私はこの案件には携わっていなかったので、何が起きてこんなことになったのか直接的な原因は分かりませんが、開発ベンダの対応が杜撰過ぎて試験すらしないような会社だった可能性は低いかな?と思っています。

(そんなレベルの会社ならさすがに過去にもっと問題になっているはず。。。)

・開発期間が超短期間過ぎて試験をする時間が無かった

→システム開発のことを理解していない役人がとにかく試験はいいから速さで出せ!と命令して、試験はしないでリリース!となった可能性です。ITリテラシーが低い人は、試験を軽視していることが多いので、これはあるかと思います。

(とは言え開発ベンダなら試験しないでリリースするリスクは理解していると思うので、まだ疑問ですが)

・試験の結果バグを見つけたけど、言い出せない雰囲気だった

→人命にかかわるアプリですから、当時現場はかなりピリピリしていたんじゃないかと思います。バグがある=リリース日が遅れる ですから、バグの存在を隠してリリースした。これはあり得るかと思います。バグが見つかったら改修作業→再試験 で、さらに1か月以上の時間が必要になるからです。

国からは、X月X日までに絶対にリリースしろ!と言われていたものの、いざ試験をしてみるとバグがあった。

バグがある=X月X日までにリリースは不可能

納期を守るため無理やり出しちゃえ!

こんな感じかなと予想します。

まあいずれにせよお粗末だったと言わざるを得ませんね。

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