IT業界の仕事は、上流工程と下流工程で担当する会社が分かれていることが多いです。
上流は元請が担当し、下流は下請けが担当します。
で、上流も下流も仕事内容としては一長一短ですが、もらえる給料は確実に上流の方が多いです。
この記事では上流と下流の違いや、何故上流の方が給料が高くなるのか?の理由等についてお伝えしていきます。
目次【クリックして移動できます】
上流工程で行う仕事とは?
まずはじめに言うと、上流、下流といってますが、これは上級者、下級者みたいな意味ではありません。
これはプロジェクトの工程が進んでいく流れを意味しており、上流から下流に水が流れていく様子を表しています。(多分)
上流工程で行う仕事は、
顧客の要件のヒアリング
システム設計
システム構築
等になります。
ただ、実際には上流の中でも担当会社が分かれている場合も多く、
顧客へのヒアリングをA社が実施し、その要件をB社に渡し、B社が設計・構築を行うというパターンも多いです。
ちなみに私はヒアリングをメインに仕事をしています。管理がメインの仕事なので、楽っちゃ楽なんですが、技術力がついていきにくい面が難点です。
下流工程で行う仕事とは?
下流工程では、上流工程で作った環境の運用・保守業務が主な仕事になります。
下流工程で行う仕事は、
仕様変更に伴う環境変更
機器故障等が起こった場合の復旧対応
システムの動作確認テスト
等になります。
簡単言うと、システムの環境を維持していく役割ですね。
上流工程の方が年収が高くなる?
IT業界ではほぼ例外なく、上流を担当している会社の方が年収が高くなる傾向があります。
ほぼ例外なくです。
これは、上流は元請が担当し下流を下請けが担当する階層構造になるため、当然と言えば当然です。
下請けのほうが儲けているってビジネスとして基本的にありえないですからね。
何故なら下請けの方が儲かるなら、そもそも下受けに仕事を流さないからです。会社としては儲かることを目指しますから。
もちろん、下請けの会社にしか出来ない特別な技術力があるとかなら例外はあります。ただ私が見て来た中ではそんなケースはあまりなかったですね。
なので、上流工程を担当している会社の方が年収が高くなる。転職するならこの事実は理解しておく必要があります。
まとめ
IT業界には上流工程と下流工程の2種類が存在します。
上流工程も下流工程もそれぞれの苦労・しんどさがあり、仕事内容の優劣はありません。
しかし、年収はほぼ間違いなく上流工程の会社の方が多くなります。
そのため、IT業界で転職を目指すSEは上流工程を担っている会社への転職を目指しましょう。