現在世界的に、IT業界が盛り上がりを見せています。
私もIT業界で働いていますが、かつて無いほどの好景気で、今IT業界は売り手市場でバブルだと言われるほどです。
そしてこの流れを受けて、他の業界からIT業界への転職を希望している方も多いと聞きます。
この記事を見てくださっている方も、その内の一人なのではないでしょうか?
ということで、現在IT業界8年目に突入した私がIT業界の実態と、30代、40代から未経験でIT業界に転職することの真実をお伝えしていきたいと思います。
実際に転職を実行するかの参考になれば幸いです。
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30代、40代でIT業界へ転職する人は結構多い?
30代、40代の人で、別の業界からIT業界に転職するという人は、最近は結構増えています。
IT業界に興味を持っている人が増えている こともその要因の一つかと思います。
ただ、最も大きな理由は、「人手不足により、未経験からでもIT業界で正社員として採用されやすくなっている」ことですね。
今IT業界は人手不足です。そのため多くの企業でSEの増員を進めており、経験者だけでなく未経験も採用する流れになっています。
⇒IT業界が売り手市場なのは本当?SEが転職したほうがいい理由!
そのため、これまでIT業界への転職を諦めていた人も、積極的に挑戦しているようですね。
30代、40代未経験でIT業界でやっていける?
結論から言うと、普通にやっていけると思います。
今まで何の仕事もしてませんでしたって人であれば少し難しいかなと思いますが、これまで他の仕事をやってきた人であれば、問題なくやっていける確率は高いと思います。
何故かというと、IT業界はコミュニケーション能力が最も重要だからです。で、IT業界にいる人ってコミュ力低い人多いんですよ。
悪く言うとオタクみたいな人が多くて、タイピングはめっちゃ早いけどお客様対応とかが微妙な人とか、かなり多いです。
なので、他業界の人のほうがコミュ力高い人の割合が高いんですよね・・・。
また、確かに未経験だとパソコンのスキルは微妙かもしれませんが、相当センス無い人じゃない限り、日々の業務で勝手に知識はついていきますからね。
僕としては新規で人を雇う場合、パソコンがそこそこ出来るオタクより、コミュ力高い未経験の人のほうが欲しいです。
エクセルをそれなりに使ってきた人であれば尚ベターです。
IT業界でも、基本的にどんな仕事でもエクセルは使いますから。
IT業界の真実。期待する仕事は出来ないと考えること
これまで未経験でもIT業界で仕事するのは可能であるということをお話してきました。
でも認識して欲しいことは、IT業界に期待している仕事は基本的に出来ないということです。
おそらくIT業界へ未経験から入る人は、以下のようなイメージをしてますよね?
・新しいシステムをお客さんに提案する
・自分でシステムを設計する
・プログラムを知識を習得して、プログラムを駆使して仕事をする
上記のことは、基本的に未経験からすぐに出来ることではないと思ってください。
※もちろん、配属先の運で希望の仕事が出来る場合もあります。
何故かと言うと、IT業界には上流工程と下流工程と呼ばれる仕事に分かれており、未経験からは下流工程の仕事をすることが一般的だからです。
上流工程とは?
システムの提案や、設計、構築などを行う工程です。
元請の会社の社員や、下請けでもベテランSE等が行います。
世間一般の人が「システムエンジニア」で想像する仕事は、上流工程の仕事です。
下流工程とは?
システムの運用や保守、またテスト等を行う工程です。
下請けの社員や、若手のSE、未経験のSE等が行うことが多いです。
上流工程に比べると地味な仕事で、技術力も上流に比べると上がっていきにくい側面があります。
また、給料も上流工程をやっている人に比べると低い場合がおおいです。
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上流工程にいくほど、年収が上がる現実を理解する
IT業界の仕事は、上流工程と下流工程で担当する会社が分かれていることが多いです。 上流は元請が担当し、下流は下請けが担当します。 で、上流も下流も仕事内容としては一長一短ですが、もらえる ...
未経験からIT業界へ転職したらどういうコースを進むことになる?
未経験からIT業界へ転職したら、以下のようなコースをたどることが一般的です。
1.元請の会社は基本的に経験者しか採用しないため、特定派遣を主でやっている会社へ転職することになる
2.元請の会社へ面談に行き、採用された場合は元請の会社の社名を名乗り仕事をすることになる
3.そこでは、下流工程のテスターや運用・保守の仕事を任されるようになる
4.・センスのいい人、運のいい人は技術力が身につき、徐々に上流の仕事を任されるようになる。
・センスの悪い人、運の悪い人は同じ事を繰り返しやる仕事をやることになり、給料も頭打ちになる
5.・センスのいい人、運のいい人は力を付けて出世していくか、元請の会社へ転職したりする
・センスの悪い人、運の悪い人は45歳を越えたあたりで派遣先が見つからなくなり、会社に居場所がなくなり路頭に迷う
一般的には上記のようなルートです。
上記で出てくる特定派遣という働き方については、以下の記事で紹介しています。
⇒特定派遣(人売り)で客先常駐しているSEの苦痛・ストレス等11点!
簡単に言うと、別の会社へ派遣されて働く正社員の人 って感じですね。はっきり言って待遇・環境は結構悪いです。
ちなみに私はと言うと、大学卒業後ブラック特定派遣企業に入社してしまいましたが、その後2回の転職を経て元受の会社に行くことが出来ました。
かなり運が良かったケースです。
⇒【体験談】IT業界で超有名ブラック企業に新卒で入社した結果・・・
未経験からIT業界への転職はオススメする?
んー、確かに今未経験からIT業界には入りやすくなっていますが、オススメはしないですね。
ただ、人材の底上げのような状態は発生しており、そこまで能力が高くない人でも今はそこそこの会社へ入社することも可能にはなっています。
なので、面接が上手い人や運が良い人は未経験からでも元請レベルの会社へ入社することは可能だと思います。
どの会社が優良企業なのか?ということについては、以下の記事にまとめています。
⇒【IT業界】就職偏差値_総合ランキング!SE満足度No.1はどれ?
この記事のGランク以上の会社に入社出来たら、未経験からだとまあまあいいかなと思います。
結論を言うと、どうしてもIT業界で働きたい人は、業界全体が人手不足の今しかチャンスが無いので、すぐに動くべきだと思います。
未経験からIT業界へ転職するためには、まずは何をすればいい?
方法としては、以下の2つです。
1.転職サイトに登録する
2.転職エージェントに登録する
1.転職サイトへ登録する
転職サイトに登録する方法は、以下の記事にてまとめています。
⇒転職活動を開始すると決めたら、まず始めに転職サイトに登録しよう
豊富な求人情報があるので、まずは知識をつけるという目的でもサイトへの登録は有意義だと思いますね。
特徴としては、自分でプロフィールを設定し、行きたい企業が見つかれば応募する という流れです。
2.転職エージェントに登録する
IT業界では今はこちらが主流ですね。
転職エージェントは転職の仲介業者みたいなイメージです。
実際に私も転職エージェント経由で、元請の会社への転職に成功しています。
ただし、未経験からだと大手のエージェントはあまり相手にしてくれない可能性もあります。
そのため小規模のエージェントへ登録するのがオススメです。
詳しくは、「転職エージェントとは?登録方法と利用するメリット」にて登録方法とメリットを紹介しています。
IT業界、向き不向きありますが、私は楽しいです。
なので、IT業界に興味のある人は歓迎します。ただし、今より給料や待遇が落ちてしまう可能性が高いということは、認識しておきましょう。
それでもどうしてもIT業界で働きたいと思っている人は、人手不足の今がチャンスなので、是非挑戦してみてください。