最近IT業界では、フリーランスという働き方が流行っています。
フリーランスとは、会社に属さず個人事業主として働く働き方のことです。
正社員ではないので将来的な安定はありませんが、私としては結構オススメな働き方です。
特に、正社員と言いつつ特定派遣で働いている人は、絶対にフリーランスに転向した方が得だと思っています。
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理由①:給料に差がありすぎる
最も大きい理由はこれです。給料に差がありすぎる。
もちろん、特定派遣会社の中でも給料は上下ありますし、エンジニアの能力差によっても給料は変わります。
しかし、平均すると特定派遣SEとフリーランスSEはかなりの給料格差があります。
例えば、平均的な能力を持った30歳ネットワークエンジニアのAさんがいるとしましょう。
Aさんは、ネットワークエンジニアとして8年の経験があるため、PMまではこなせませんが、ネットワークの設計・構築は問題なくこなすことが出来ます。
これくらいのスペックの人だと、月単価70万円前後で企業は欲しがります。
しかし、このAさんが特定派遣で働いていた場合と、フリーランスで働いていた場合、以下のような給料差が生まれます。
◆特定派遣で働いている場合
月収:25万円(残業月20時間程度)
賞与:50万×2
年収:400万円
※平均的な特定派遣会社の給料相場
◆フリーランスで働いている場合
月収:63万円(仲介会社に10%程度支払うのが相場)
賞与:無し
年収:756万円
特定派遣の場合、会社への利益も考慮された給料になるため、フリーランスより300万円以上も給料格差が生まれることが分かります。
もちろん、交通費や年金や保険等、会社が負担している部分もありますが、それでも300万円程度の差は生まれることは間違いありません。
10年働くと3000万円の差です。40年だと1億2000万円の差です。
サラリーマンの生涯年収が大体2億円ということを考えると、この差はとてつもなく大きいことが分かりますよね。
ただ、上記は平均的な能力を持ったエンジニアのケースです。
PMが出来る人は単価はもっと上がりますし、逆にスキルが無さ過ぎる人はそもそも雇ってもらえなかったりするので、特定派遣で自宅待機してるほうがマシ、といったこともあります。
しかし、普通レベルの能力を持った人であれば間違いなくフリーランスに転向した方が得であることは間違いないです。
理由②:そもそも特定派遣は安定してない
こんなことを言う人がいます。
「いくらフリーランスの方が稼げても、正社員じゃないから安定してない!正社員であれば定年まで安定して働くことが出来る!」
私は特定派遣会社の社員としても働いていた時期もありますが、これは嘘です。
何故かと言うと、特定派遣の正社員だとしても、能力の低い人は実質クビのような扱いになることは普通にあります。
退職干渉というのでしょうか。私が過去いた会社では、派遣先が見つからない高齢の人は、自主退職するよう圧力をかけられて、結局辞めてしましました。
その後彼がどうなったのかは分かりません。
⇒【体験談】IT業界で超有名ブラック企業に新卒で入社した結果・・・
そして仮に普通レベルの能力を持った人でも、高齢(目安として40歳)になると派遣先がかなり少なくなります。
何故なら、会社はプライドの高いベテランSEより、仕事を頼みやすい若手のSEの方が欲しがるからです。
(あとベテランは単価も高いですしね)
そして、そんな感じになると自社内での立場は弱くなりますし、派遣先でも屈辱的な扱いを受けることも多くなります。
かなり優秀な人は自社の管理職になれることもあるかもしれませんが、5人に1人くらいの割合です。
結局、プライドの高い人は「特定派遣」という働き方は難しいという結論に至ります。
理由③:早めに生涯年収稼げばいいだけの話
フリーランスは確かにリスクがあります。
リーマンショックが起きたり、高齢になって働き先が見つからなかったり。あり得る話です。
ただ、これは特定派遣の正社員で働いていても同じです。
であれば、リスク回避の意味も込めて早めに生涯年収を稼いでおいたほうがよくないですか?
例えば、上記のAさんの例で、
特定派遣:年収400万円
フリーランス:年収700万円
の場合だったとします。
サラリーマンの生涯年収の2億円に到達するまで、特定派遣の場合50年かかるのに対して、フリーランスだと29年程度で到達することが出来ます。
であれば、先行して2億以上稼いで、あとは年金支給額までこつこつ貯金を切り崩して生活したほうが、逆に安全じゃね?とか思ったりします。
また、若いうちに貯まった貯金は資産運用にも回すことが出来るため、実質的にはもっと有利になったりします。
特定派遣で働いている人は、今後どうするべきか?
私が今特定派遣で働いていたら、間違いなく以下の2パターンのどちらかの道を選びます。
1.元請の会社へ転職する
2.フリーランスに転向する
「私の転職体験」でも書いていますが、私は転職に成功し1のコースを選択しましたが、もし転職に失敗した場合はフリーランスになろうと考えていました。
特定派遣の正社員であれば、いつでも簡単に入社出来る自信はありますが、それは全く考えてませんでした。
元請の会社へ転職を目指す場合
もしあなたが元請の会社への転職を目指す場合は、まずは転職サイトへ登録しIT業界の動向を確認してみることをオススメします。
またその上で、転職活動を本気で進めたいと思った場合は、転職エージェントに登録するのが効率的でしょう。
転職サイトへ登録する場合⇒リクナビNEXT
転職エージェントで登録する場合⇒転職エージェントとは?登録方法と利用するメリット
フリーランスへの転向を目指す場合
フリーランスで働く場合、フリーランスの仲介を専門にやっている会社がありますので、そこに登録します。
その後スキルシートを作成し、担当営業と面談後、派遣先について決定していきます。
フリーエンジニア高額案件多数【ギークスジョブ】であれば、大体単価の10%引き程度のマージンで仕事を紹介してくれるので、オススメです。(例えば単価70万円の案件であれば、月63万円の給料となる)
総じて結論として、特定派遣で働いている人は、元請の正社員もしくはフリーランスで働くことをオススメします。
これは特定派遣をディスる意味で言っているわけでなく、マジでそのほうが良いと思っているので言ってます。
皆さんが満足いく仕事選びが出来ることを祈ってます。