「特定派遣」という労働形態を知っていますか?
IT業界ではもはや一般的なこの労働形態。
特定派遣とは、ITスキルを持った(持ってないパターンもあるが・・・)人材を企業に派遣して、労働力として働いてもらう仕組みを言います。
元の会社での所属は正社員なので、ハケンとはちょっと違いますね。
IT業界には特定派遣社員が多く溢れています。
本記事では、私の経験から特定派遣という働き方について、ご説明していきたいと思います。
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何故IT業界には特定派遣があふれている?
何故IT業界には特定派遣が溢れているのでしょうか?
一つの理由として、ITの仕事というのはある一定以上の技術力や信用がないと、受注することは出来ません。
自分が発注者側になったとして考えてみましょう。
無名の技術力があるかどうか分からない会社に、自社の重要なシステムを任せられますか?任せられないですよねw
発注するなら、キチンとした社会的信用度が高い会社にすると思います。何千万という買い物ですから、当然ですね。
よって、弱小IT企業はまず仕事をとることが出来ません。そのため暇な社員がたくさんいるわけです。
その結果、大手のIT企業に自分たちの社員を派遣し働かせることで、利益を得る仕組みが出来たんですね。
そんな経緯で発生した特定派遣ですが、今では「特定派遣専門」の会社があふれています。
特定派遣で働くということは、プライドを捨てなければ難しい
私も特定派遣だったので気持ちが分かるのですが、特定派遣で働くのは結構ツライです。
何がツライのかというと、所属は正社員なのですが、派遣先企業の社員から見ると、特定派遣社員は「ただのハケン」扱いなコトです。
また、仕事の出来が悪かったり、業績が悪かったりしたら「契約を切られる」対象になります。
プロパー社員の中には自分が偉くなったと勘違いしている社員もいるわけで、偉そうにしているバカも結構います。
特定派遣社員はそんなバカの下で場合のよってはペコペコしながら働かなければいけないわけで、一言で言えば
プライドを捨てて働かなければならない
ということを意味します。
特定派遣会社で働くということは、出世して管理職にならない限り、40歳になっても50歳になっても上記のような状況で働かなければならないということです。
無能なのにプライドだけは高い私ですが、それを想像しただけで「ムリだ・・・」という結論に至りました。
⇒特定派遣(人売り)で客先常駐しているSEの苦痛・ストレス等11点!
特定派遣で働くことの「その他のデメリット」
特定派遣で働くことは、上記以外にもいくつかのデメリットがあります。
給料が安い
あくまで派遣なわけですから、基本的に給料が低いです。
凄く頑張ってる人でも、せいぜい35歳で年収500万というところでしょう。
多くの人は、年収400万くらいで打ち止めになります。
ちなみに私が最初に所属していたブラック企業は、年収300万で打ち止めでした。
まあ1年ごとの昇給額が500円ですから、当然ですねw
⇒ブラックIT企業から中堅企業への転職を成功させた私のプロフィール
給料のわりに、責任が重い
扱いは派遣の割に、正社員の責任を負わなければいけないのが、特定派遣です。
やってることはプロパー社員と変わらないのに、給料が2倍くらい違う・・・なんてこともザラで、本当に違いがあるとすれば、所属だけなんですね。
責任があまりない分、ただのハケンの方がマシ!と考える人も多いかもしれません。
正社員なのに面談を受けなければならない
ハケンと同じで、受け入れ先の企業で働く場合「面談」と呼ばれる面接のようなものが存在します。
場合によってはそこで落とされる場合もあるため、結構ストレスを感じます。
また、ブラック特定派遣企業では、その面談に社員を通すため、めちゃくちゃ誇大して派遣先企業に売り込んでいる場合があります。
Javaなんかやったことないのに、「Javaバリバリできます!」とかですね。
そんな状態で入って実際に働き始めても、Javaなんかできるわけないです。
そして結局、派遣先から文句を言われるのは自分なわけです。
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【IT業界の闇】職場に経歴詐称した41歳のIT特定派遣社員が来た話
転職とはあまり関係ありませんが、実際に私が体験したIT業界の闇の話を書いていきたいと思います。 でもこれがIT業界の現実だなーとも思っています。 最近、私の職場に特定派遣のSE(41歳) ...
結論:特定派遣会社で働いてるSEは、転職を目指すべき!!
結論です。
この記事を読んでいる特定派遣会社で働いている皆さんは、転職を目指すことをオススメします。
私は実際に特定派遣会社から転職しましたが、最初にいたブラック企業と比べると、待遇や仕事の環境等、劇的に良くなりました。
まずは第一ステップとして、転職サイトに登録してみることから始めてみてはいかがでしょうか?